■ 「親指・人差し指・中指がしびれる」は手首だけの問題ではない。「親指から中指にかけてピリピリする」この症状を聞くと、多くの場合は手根管症候群(正中神経の圧迫)が疑われます。しかし実際の臨床では、それだけでは説明できないケースが少なくありません。
今回の症例では、左手の第1~3指(掌側)のしびれ、左肘外側まで広がるしびれ
首や肩の強い張り、前かがみ姿勢・ストレートネックといった特徴が見られました。
■ 検査でわかった「本当の原因」徒手検査の結果は以下の通りです
スパーリングテスト:陽性
頚椎の伸展・回旋でしびれ増悪
ティネル徴候:陰性
ファーレンテスト:陰性
前腕(円回内筋)の圧痛:なし
これらから判断すると、原因は手首ではなく、頚椎(首)にある可能性が高いと考えられます。
■ なぜ首で「指のしびれ」が出るのか?
首には神経の出口(神経根)があり、ここから腕や指へと神経が伸びています。特に
C6神経根 → 親指・人差し指
C7神経根 → 中指
に関係しています。今回のように第1~3指+肘外側までのしびれがある場合、
頚椎の神経根が圧迫・刺激されている可能性が高くなります。
■ しびれの正体は「神経の誤作動」
しびれの本質は、神経が勝手に電気信号を出している状態です。具体的には
神経の興奮しやすさが上がる
微弱な刺激でも発火する
発火が止まりにくくなる
という状態になります。
その結果、「ピリピリ」「ジンジン」といった感覚として現れます。
■ 実際の施術と変化
当院ではまず、全身の電気的バランスを整えるために、ハイチャージによる高周波通電を行いました。その後、首(C6~C7)、手のひら(第1~3指)を結ぶように微弱電流を流したところ、その場でしびれが軽減しました。
■ 一時的に良くなる=重要なサイン
今回のように施術で一時的にしびれが軽くなる場合、神経はまだ回復可能な状態にあります。逆に、全く変化がない、徐々に悪化する場合は、より強い圧迫(椎間板ヘルニアなど)も疑われます。
■ 放っておくとどうなるか?
頚椎由来のしびれを放置すると、しびれの範囲が広がる、力が入りにくくなる、慢性化して取れにくくなる可能性があります。
指先がピリピリする、朝や夜にしびれが出る、首や肩こりが強い、他院で異常なしと言われたが改善しない、このような場合は、一度ご相談ください。
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静岡県掛川市長谷333−1