先日、治療院に「腰のあたりが痛くて立てないの
で、来て頂けますか?」という連絡が入りました。
二人のお子さん(0歳と3歳)を抱っこしたら腰か
らお尻にかけて痛みが現れ、徐々にひどくなって立
てなくなってしまったそうです。
俗にいう”ぎっくり腰”の状態です。
私自身現在6歳の息子が1歳の頃、力任せに変な姿
勢で抱っこして人生初のぎっくり腰を経験している
ので、その辛さは概ね分かります。
他の予約が入っていなかったので、『はり・お灸・
テーピング』を持って、患者さんのお宅に急いで向
かいました。
治療院の比較的近くだったので、連絡を受けてから
40分ほどで到着出来ましたが、私が来るまで痛みの
出ない範囲で動いているようお願いをしておきまし
た。
到着してご本人にお会いしたところ、辛そうでした
が表情は明るく、電話をされてきた時よりは若干痛
みが軽くなっているように見えました。
まず動作確認をしたところ「寝返りをうつ、自力で
立つ、正座する」これらの動作が強い痛みを伴わず
に出来ました。
次に出来る範囲で体の動きを確認したところ、肩や
骨盤の動きが硬くなっていました。
ご本人いわく「こんなヒドイのは初めて」とのこと
でした。
いろいろと話をお聞きし触診・検査を行った結果、
施術は以下の項目を中心に行うこととしました。
■肩甲骨と骨盤の硬さをやわらげる
■寝返り・起立・正座の動作をもう少し楽に出来る
ようにする
今回の場合、施術に際し”仰向け”や”うつ伏せ”
は痛みを増強させる可能性があったので、胸やお腹
の下に丸めた布団を何枚も入れ、概ね脱力した状態
で四つん這いになっていただきました。
この状態で背中・腰・お尻・脚の皮膚を緩めたうえ
で、硬くなっている骨盤の関節を調整し、はりと灸
を行いました。
20分ほどで施術は終了し、再び正座・起立・その他
の動作を行っていただいたところ、施術前に比べて
かなり楽に動けるようになったとのことでした。
最後にテーピングを行い、ご自身で行っていただく
エクササイズについて説明させていただきました。
かなりホッとされたようで、私が帰る頃にはすっか
り笑顔でした。
小さいお子さんの抱っこが原因の肩こり、ぎっくり
腰、頭痛、手首の痛みなど色々とあります。
可愛いお子さんだけについつい無理をしがちです
が、常に姿勢を考えて動くようにしましょうね。
