姿勢により指のシビレは悪化する?
首や肩の筋肉によって腕や手指の痛み、シビレ、脱力が起きてしまう
胸郭出口症候群を強めてしまう姿勢があります。
それがストレートネック、猫背、内肩の姿勢です。
デスクワークは、モニター画面をのぞき込むような姿勢に
ついつい、なりがちです。
この姿勢は頭の位置が前方になるため、後頚部や背中に負担がかかり、
肩コリ、背中の痛みの原因となります。
さらに、胸の前側の大胸筋、小胸筋を短く硬くしてしまうのです。
また、首を亀のように伸ばすため、ストレートネックにもなりやすいのです。
このストレートネックは
首の前、横の斜角筋という筋肉を短く硬くしてしまいます。
つまり、
ストレートネック、猫背、内肩の姿勢が、
前述した胸郭出口症候群を誘発してしまうのです。
なぜストレートネック、猫背になってしまうのか?
普段、運動をあまりしないで、
じっとデスクにデスクに座って何時間も
過ごしているうちに、
その姿勢を保つために最適な状態に筋肉もなってしまうのです。
じっと姿勢を保つためには、筋肉の柔軟性は必要なく、動くために必要な筋肉も必要ない。
筋肉は動かなくても、カロリーを消費するので、必要のない筋肉は小さくなります。
これを「廃用性萎縮」というのですが、
筋肉も普段とっている姿勢に適応していっているわけです。
デスクワークに最適な姿勢、それがストレートネック、猫背ともいえます。
しかしその代償として、
良い姿勢をとろうとすると、
短く硬くなった筋肉やこわばった関節に無理がかかって、
結果として、腕や手指に症状が出てしまうのです。
次回は、この胸郭出口症候群の
ツボや自分でできる改善方法をご説明いたします。
