背中の痛み、特に右肩甲骨の下あたりや体側に痛み、張り感があった方が
高血糖で緊急入院したことがありました。
では、この右背中の痛みと高血糖いったいどんな関係があるのでしょうか?
それは“すい臓の疲れ“です。
すい臓は食べ物を消化する酵素を分泌したり、
血糖値を一定に保つためにランゲルハンス島という部位から
インスリンというホルモンを分泌する働きをしています。
普段、血糖値が高くない方も高カロリー食を食べると
一時的に高血糖になる血糖値スパイクが起こります。
この時、血糖値を下げるためにフル活動しているのがすい臓なのです。
そして、高血糖が続くとすい臓も疲れてしまいます。
それですい臓の後ろ、背中に反応が出てしまうのです。
また、糖分を薄めるために、喉が渇き、多量の水分を飲みます。
そして排出するために、口渇、多飲、多尿といった症状がでます。
血糖値が不安定となり、低血糖症状も出るので、
動悸やめまい、食欲亢進、倦怠感も出現します。
鍼灸の施術では、
すい臓と腎臓の裏側、胸椎7~10番、腰椎2~3番
あたりの背中の筋肉をゆるめるように丹念に鍼を打ちます。
また血流をよくするためお灸をしたりします。
そして耳つぼの
内分泌点、渇点、肺点、腎点、飢点、胃点などを症状によって刺激します。
まとめますと、
右背中の痛みは、すい臓、腎臓の疲れからきていることがあり、
口渇、多飲、多尿、飢餓感、倦怠感などの
自覚症状があれば高血糖が原因かもしれないというお話でした。
鍼灸治療は肩こり、腰痛だけでなく、このような症状にも対応できます。
背中の痛みが気になる方はどうぞお気軽にご連絡ください。
