人間の体は成人で60~65%が水分でできています。
そして年齢が上がるほどからだの中の水分は少なくなっていきます。
そのため、若者よりも高齢者の方が水分不足、慢性的な脱水症状になっています。
とくに冬場はあまり汗もかかないため、ノドの渇きも感じにくい。
そのため水分不足に陥りやすいのです。
脱水の症状で主だったものは、
立ちくらみ、筋肉のけいれん、乾燥肌などの症状のほかに、
血液がドロドロとなって心筋梗塞や脳梗塞になったり、腎結石や胆石の原因にもなります。
そして、首、肩、腰、膝などの慢性的な関節痛の原因にもなってしまうのです。
そこで今回は、どうして水分不足が関節痛を起こすのか?
どれくらい水分を取ればいいのか? 水分の取り方、
水を飲むことのそのほかのメリット、水分を循環させる
ことについて紹介したいと思います。
水分不足が引き起こす関節痛
関節には動きを滑らかにするため
骨と骨の間にクッションの役目をする関節軟骨があります。
この関節軟骨はスポンジのようなもので、水分が70~80%占めています。
この関節軟骨は、体を動かすときに潤滑剤やクッションの役目をしています。
からだが水分不足になっていると、この関節軟骨はしぼんでしまい
十分な機能を果たすことができません。
そのため関節に負担がかかって関節炎になってしまうのです。
首や腰の関節軟骨は「椎間板」です。
椎間板ヘルニアという症状聞いたことがあると思います。
膝には「半月板」という軟骨があります。
これが壊れたり、無くなったりすると、
半月板損傷や変形性膝関節症となってしまいます。
水分をしっかり摂取して関節軟骨を十分に膨らませましょう。
体重に比例する水分摂取量
一日の必要とされる水分摂取量は体重に比例します。
体重が50キロくらいの人で2リットル、
60キロくらいで2.5リットル、70キロで3リットルにもなります。
水分の取り方はやはり“水”で
そしてどのように水分を取ったらいいのかというと、
お水で取った方がいいです。
しかし、一度にたくさん水を飲むのはお勧めできません。
なぜなら一度に吸収できる水の量は50ミリリットルくらいしかないためです。
目の付くところに水の入った水筒やペットボトルを置いて
こまめに給水を心がけましょう。
