フロッシングバンド【膝の痛み】
フロッシング(flossing)とは聞きなれない言葉だと思います。
または、歯間ブラシ(デンタルフロス)を思い浮かべた方もいると思います。
ここでいうフロッシングは理学療法のことです。
このフロッシングで、関節や筋肉”深部”の血液の循環を促進したり、
必要以上の”水”むくみや関節内の滑液を取り除くサポートができます。
・どのようなモノなのか?
簡単に言ってしまうと、バンドを巻くだけです。
このバンドはフロッシングバンドといって、幅が5㎝または2㎝くらいで
巻く部位によって太さを選びます。
バンドの性質はゴムでできています。かなり硬いゴムで伸ばすのに力が要りますね。
この硬いゴムのバンドを60%~80%の力で伸ばしながら巻いていきます。
これによって巻いた部位はかなりの締め付けによる圧迫がかかります。
圧迫したまま、軽く関節を動かします。動かす時間は数十秒~1分くらいです。
・どのような効果が期待できるのか?
施術の効果としては
1 筋肉、関節の柔軟性、可動域のサポート
2 ケガの痛み、ケガからの回復のサポート
3 しつこい違和感や倦怠感を取り除くサポート
などが期待できます。
・どのようなメカニズムなのか?
フロッシングは硬いゴムのバンドを60%~80%の力で伸ばしながら巻いていきます。
これによって巻いた部位はかなりの締め付けによる圧迫がかかります。
圧迫したまま、軽く関節を動かすことによって
筋膜をリリースし、関節や筋肉”深部”の血液の循環を促進したり、
余剰な”水”むくみや関節内の滑液を取り除くサポートができます。
・注意するべき点
圧迫によって内出血が起こることがあるため、
そのため、肌が弱い、血管が弱い方には注意が必要です。
・手技のプラスαとして
当院では、フロッシングのみを単独で施術することはありません。
あくまでも、鍼灸、整体、マッサージなどの手技にプラスαとして
フロッシングを使用しています。
フロッシングはドイツ生まれの新しい理学療法です。
まだまだ日本では使っている治療院は少ないと思います。
当院でも使い始めてまだ1年くらいです。
ランナー膝で膝の違和感が抜けない方の施術で使用し、予後がよかったと思います。
どちらかというとスポーツ障害向きではないかと感じています。
