減感作療法の方法をもう一度ご紹介いたします。
発症の原因となっている花粉のエキスを少量ずつ注射によって投与して、体質を改善していきます。
短くても2年以上、できれば3年間で50回程度の投与が必要です。
治療の対象は小学生以上ですが、妊婦や妊娠を予定している人は受けられません。
副作用として、注射した部分の腫れや、頻度は低いのですが、ぜんそくや呼吸困難が起こったり、ごくまれにアナフィラキシーショックが起こることもあるので注意が必要です。
減感作療法には健康保険が適用されますが、治療を実施している機関は限られています。
また、通院などの負担が大きいため治療を受けている人は多くはありません。
そこで最近、下の裏側に花粉のエキスをスプレーする、舌下免疫療法という新しい減感作療法が注目されています。
現在は臨床試験中ですが、十分な結果が得られれば2〜3年のうちに実用化されると期待されています。
