通年性アレルギー性鼻炎に、減感作療法を適応。
ハウスダストやダニが原因で、1年中症状が見られるアレルギー性鼻炎を、通年性アレルギー性鼻炎といいます。
通年性アレルギー性鼻炎の自然治癒は、あまり期待できないため、減感作療法が、唯一最善の治療です。
減感作療法は、続けて行えば十分効果が期待できる治療法です。
最近は内服薬や、点鼻薬にも良い薬がたくさんでてきていますが、一般的薬物治療では、効果のみられない場合や、1年中症状が見られる場合などには、是非試みるべき方法だと思います。
通常、減感作療法は、5才以上から行います。
それ以前の年令では、副鼻腔や、鼻腔が十分形成されていないため、感染症(カゼ、副鼻腔炎など)で、鼻症状が増悪する事も多いためです。
幼児のお鼻のグチュグチュは、必ずしも、アレルギーだけが原因とも言えないこともあります。
現在の減感作療法は皮下注射ですが、経口減感作で、口腔内から抗原を摂取する方法があります。
まだ、試験的な段階ですが、早ければ2〜3年のうちに実用化されるそうです。
スギ花粉での応用が早くできるようになると、多くの方が助かると思います。
