減感作(げんかんさ)療法(2月28日にご紹介いたしました)について、詳しくご紹介いたします。
アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや、花粉などの種々の抗原が、体内に入り、アレルギー反応をおこすことによって生じる疾患です。
この原因はアレルギーをおこしやすい体質にあります。
この体質が変わらない限り、アレルギー性鼻炎の症状から解放されることはできません。
残念ながら、現在のところ、アレルギー体質を変える治療法はありません。
よく抗アレルギー剤を体質改善の薬と誤解されることがありますが、抗アレルギー剤はアレルギー反応を予防する薬で、体質改善の作用はありません。
しかし、ある程度アレルギー反応をおこしにくくする方法はあります。
広い意味での体質改善といえます。
それが減感作療法とよばれる治療法です。
原因になっている抗原を少しずつ体内に皮下注射することによって、原因抗原に対する新たな免疫(抗体)を作っていきます。
この新たな免疫(抗体)によってアレルギー反応をおこしにくい体質になっていくのです。
