タミフル服用後に転落死した事例等が報告されたことを受けて、平成19年3月には、予防的な安全対策として、添付文書を改訂しました。
その後、タミフルの服用と転落・飛び降り、又はこれらにつながるような異常な行動や突然死等との関係について、平成19年4月以降、薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会において調査・審議を行い、副作用等報告、非臨床試験(動物実験等)、臨床試験、疫学調査等の結果を検討してきました。
平成21年6月の同調査会において、
タミフルと異常な行動の因果関係について、疫学調査の解析結果のみから明確な結論を出すことは困難であると判断された。
タミフル服用の有無にかかわらず、異常行動はインフルエンザ自体に伴って発現する場合があることが明確となった。
平成19年3月の予防的な安全対策以降、タミフルの副作用報告において、10代の転落・飛び降りによる死亡等の重篤な事例が報告されていない。
ことから、予防的措置としての上記の対策について、引き続き、医療関係者、患者、家族等に注意喚起を図ることとしました。
