骨粗しょう症治療薬のなかで、広く用いられている薬でビスフォスフォネート製剤というお薬がございますので、ご紹介いたします。
ビスフォスフォネート製剤は、体の中に入ると腸管から吸収されて骨に沈着し、破骨細胞に取り込まれます。
破骨細胞の働きを抑えることで、骨から過剰にカルシウムが溶け出すのを防ぎ、その結果、骨量を増加させます。
この作用は長く持続しますので、1日1回飲むタイプ、1週間に1回飲むタイプ、4週間に1回飲むタイプが開発されています。
服用は、消化管からの吸収率が低いことから、朝起きてすぐ胃に食物の入っていない空腹時に服用します。
また、薬をしっかり胃まで流し込むために、コップ1杯(180ml以上)の十分な水で服用します。