健康な人であれば、骨形成と骨吸収のバランスが保たれながら代謝が行われるのですが、骨粗しょう症の方では、骨の新陳代謝のバランスが崩れてしまい、骨吸収の量に、骨形成が追いつかなくなって骨がもろくなります。
骨粗しょう症治療に用いられる薬は、作用によって3種類に大別することができます。
薬による治療は、骨密度以外にも、脆弱性骨折(骨粗しょう症などの病気から骨がもろくなり、軽微な外力で骨折すること)の有無、家族の骨折歴、喫煙・飲酒の習慣など、将来骨折の原因となり得る様々な要素を考慮した上で行われます。
また、骨粗しょう症につながりやすいとされる、関節リウマチや糖尿病、副甲状腺機能亢進症などの病気の方や、ステロイドなどの薬を長期服用中の方も、本来の病気の治療と並行して骨粗しょう症治療が検討されることがあります。
