骨は硬く一見なんの変化もないように見えますが、実は骨形成で新しい骨がつくられて、骨吸収で古い骨は壊されるという新陳代謝が活発に繰り返されています。
健康な人であれば、骨形成と骨吸収のバランスが保たれながら代謝が行われるのですが、骨粗しょう症の方では、骨の新陳代謝のバランスが崩れてしまい、骨吸収の量に、骨形成が追いつかなくなって骨がもろくなります。
骨粗しょう症治療に用いられる薬は、作用によって3種類に大別することができます。
3種類のうち一つめは、骨を壊す破骨細胞の働きを抑えて、骨吸収のスピードを緩やかにする作用を持つお薬です。
主にはビスフォスフォネート製剤、SERM(サーム:塩酸ラロキシフェンなど)、カルシトニン製剤があります。
SERMは、骨に対しては女性ホルモンのエストロゲンと似た骨吸収抑制作用を持っており、カルシトニン製剤は、骨粗しょう症にともなう痛みを抑える効果が認められているそうです。
