2型糖尿病の方がFRAXを利用する際は、骨折リスクが過小評価される可能性があります。
FRAXは、2008年にWHOによって開発された、10年以内の骨折リスクを予測するツールです。
インターネット上でも公開されており、12の質問項目にチェックを入れるだけで骨折リスクが自動計算される簡便なツールです。
しかし、糖尿病の方の場合は、やや不都合な点があります。
FRAXでは、骨折のリスクと骨密度で構成される12の質問項目の中に、糖尿病は入っていません。
また、骨密度が低いと骨折リスクが高く計算される仕組みになっているため、骨密度が高くても骨折しやすいという2型糖尿病の特徴を反映しきれていないのです。
そのため、2型糖尿病の方がFRAXを利用する際は、骨折リスクが過小評価される可能性があるのです。
