骨粗しょう症の診断や治療は科によって違うのでしょうか?
骨のチェックは、内科で受ける場合も、整形外科で受ける場合であっても内容は同じです。
日本骨粗鬆症学会が定めた「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」にもとづき、骨密度測定や、骨折の有無を確認するためのレントゲン検査を行います。
足の付け根や背骨、腰骨に骨折があって50歳以上であれば、骨密度レベルに関係なくお薬による治療を開始します。
そのほかの部位を骨折していて骨密度が低い場合や、骨折がなくても骨密度が成人平均値の70%未満、あるいは70〜80%で家族の中に足の付け根を骨折したことのある方がいる場合と、FRAXによる骨折リスクが15%以上の方も、お薬を用いた治療の対象となります。
(以前ご紹介いたしましたが、FRAXは、2008年にWHOによって開発された、10年以内の骨折リスクを予測するツールです。インターネット上でも公開されており、12の質問項目にチェックを入れるだけで骨折リスクが自動計算される簡便なツールです。)