骨粗しょう症の治療は、薬を服用したらすぐに効果が現れるような即効性はなく、定期的に骨密度を測りながらこつこつと継続していくものです。
普段服用する薬が安心して長期間続けられるかどうかが大切です。
活性型ビタミンD3製剤のみで骨密度の劇的な改善はないものの、骨折の予防や他の治療薬との組み合わせによる有効性が示されています。
もうひとつ、筋肉に作用してふらつきにくくし、転倒を抑制することでもわかっています。
ご高齢者が介護が必要になる大きな理由に、転倒による骨折があります。
転倒は、わずかな段差でつまづいた、ふらついたり、すべって尻もちをついたり、といったことが原因となることが多く、それは筋力の衰えとも関係します。
このようなことから、転倒リスクが高く、ビタミンDが不足しがちなご高齢者の方にも、活性型ビタミンD3製剤の効果が期待されています。
