骨粗しょう症の原因の大きなものに、加齢がありますので、ご高齢の方は骨粗しょう症になり易いといえます。
ご高齢になりますと腸管で栄養素を吸収する力が低下し、さらに若い頃よりも食事の量が減りますので、骨の形成に必要な栄養素であるカルシウムやビタミンD、タンパク質などが不足しがちになります。
食事のほかに運動量が減るのも、骨粗しょう症の原因の1つとなります。
したがって、若い頃からカルシウムなどの摂取量が少なく運動不足の方は、年を取ってから骨粗しょう症になり易い方といえます。
女性ホルモンは骨密度の低下を抑える働きがあり、その分泌が減ることで骨密度が急激に減ってしまいますので、閉経後の女性も骨粗しょう症になり易い方といえます。
このほか、過度の飲酒や喫煙、コーヒーの多飲、日光照射不足などの生活習慣が、骨粗しょう症の発病に深く関わっています。
また糖尿病、関節リウマチ、甲状腺機能亢進症などの病気、胃切除後、ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)の長期服用なども危険因子となります。
これらの方も骨粗しょう症になり易い体質といえます。
