骨というとカルシウムを連想しがちですが、実は、骨の体積の50%は、コラーゲンです。
よく例えられるのですが、
骨を鉄筋コンクリートの建物だとすると、カルシウムはコンクリートで、コラーゲンはコンクリート内に埋まっている鉄筋となります。
そして鉄筋(コラーゲン)の強さを左右するのは、鉄筋(コラーゲン)同士をつなぎとめるコラーゲン架橋で、これはいわば梁(はり)の役目として、建物全体の強さにまで影響を及ぼしているのです。
さらに、このコラーゲン架橋には善と悪があり、悪玉架橋が増加すると、コラーゲンのしなやかさが失われ、硬くてももろい、折れやすい状態となってしまいます。
悪玉架橋は加齢とともに増え、糖尿病や慢性腎臓病などの生活習慣病によっても増えることが分かっています。
こうした生活習慣病で、骨質が劣化している可能性が高いく、骨密度検査で正常に近い結果が出ても安心できません。
