今までご紹介してまいりましたが、粗しょう症といえば、骨密度が低下して骨折しやすくなる病気として捉えられています。
そのため、予防にあたっては骨密度を中心に考えられていました。
しかし最近の研究から、骨密度がある程度保たれていても骨折するタイプの骨粗しょう症があることが分かりました。
その原因を調べると、人によって 骨質(こつしつ) に違いがあることが明らかになって来たのです。
そこで、骨粗しょう症の定義は 骨強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気 とあらためられました。
骨強度には骨密度が70%、骨質が30%関係していると説明されるようになりました。
骨粗しょう症は、骨密度の低下と骨質の劣化、その両方が影響しあって骨折リスクが高まる病気といえます。
