健康な人であれば、食べた物がしっかりと体の栄養になって、健康を維持できます。
糖尿病の場合、ブドウ糖が細胞に入って行くことができないのです。
その原因として、次の3つの理由が考えられます。
(1) インスリンの量が少ない (2)インスリンの機能低下 (3) インスリン受容体の機能低下
■インスリンとインスリン受容体の機能低下についてです。
この場合は、インスリンそのものは必要な量出ていますが、インスリン自体が元気がなかったり、インスリンを受け止める細胞側のインスリン受容体が元気がない場合です。
普通、インスリンとインスリン受容体が結合すると、細胞内にある、ブドウ糖輸送担体と呼ばれる物が、細胞膜上に移動して、ブドウ糖を細胞内に取り込むように働きかけます。
しかし、結合しないと…
このブドウ糖輸送担体は、眠ったままで、ブドウ糖を取り込みに行かないのです。
その結果、ブドウ糖はどんどん血液中に余ってしまい、血糖値が高くなり、その状態がしばらく続くと、糖尿病になってしまうのです。