血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質がとけこんでいます。
これらの脂質のうち、多過ぎると問題なのは、コレステロールと中性脂肪です。
脂質異常症には、次の3タイプがあります。
(1) LDLコレステロールが多いタイプ (高LDLコレステロール血症)
(2) HDLコレステロールが低いタイプ (低HDLコレステロール血症)
(3) トリグリセライド(中性脂肪)が多いタイプ (高トリグリセライド血症)
血液中のLDL(悪玉)コレステロールが多過ぎますと、動脈の壁に付着して動脈が厚く硬くなります。
高コレステロールが動脈硬化にとって大問題なことは明らかです。
中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の原因にはなりません。
ただし、中性脂肪が多いと、HDL(善玉)コレステロールが減ってLDLコレステロールが増えやすくなります。
間接的に動脈硬化の原因となります。
また、中性脂肪の多い方は、メタボリックシンドロームの危険因子を多く持っていることが非常に多いです。
どのタイプかによって治療も変わってきます。
