血圧が高くないのに脳卒中に なってしまうケースがあります。
太い血管に直結する動脈がこの脳卒中の原因になっているようです。
穿通枝(せんつうし)という、太い血管に直結している細い動脈が詰まったり、破れたりすることが多いことが分かりました。
ふつうの血管は、1本が二股に分かれ、さらにまた枝分かれ…というように、徐々に細くなっていきます。
一方、太さ0.5mmほどの穿通枝は、太い血管に直結しているため、血流の圧がかかりやすく、その結果、破れたり詰まったりしやすいのです。
ちょっとの刺激で血圧が変動しやすい方は要注意です。
それを見分けるには、座って測ったあと、一度立ってから座り、血圧を再び測ります。
この2つの上の血圧の差が15mmHg以上、上がったり下がったりしていると注意が必要です。
ふつう、立って座る程度の動きであれば、血圧はほとんど変わりません。
ところが、ちょっとした刺激だけでも血圧が変動してしまうのです。
この血圧変動が、実は脳卒中の恐れがあるのです。
じつは、穿通枝の血管は血圧の変動が頻繁に起こると、血管壁の筋肉が発達し、内側にどんどん狭まっていき、しまいには潰れてしまいます。
その結果、脳梗塞になってしまうのです。
※血圧の差が大きいことが何度も繰り返す場合は、要注意です。
