とろろ昆布に加工することで、どのような違いが生まれるのでしょうか?
とろろ昆布の作り方は、何枚も重ねた昆布をプレスしてブロック状にしたものの側面を削って作られます。
こうして糸状になったとろろ昆布の厚さを測ってみると、わずか0.01mmです。
昆布の細胞よりも薄いのです。
この薄さが、とろろ昆布のネバネバパワーの秘密だったのです。
ネバネバ成分のアルギン酸は、細胞壁と細胞壁のすき間などにあり、うまみ成分のグルタミン酸は細胞の中にあります。
細胞よりも薄く削られたことで、それらの成分が余すところなく表に出てきているのです。
昆布の表面を薄く紙のように削ることで作られるおぼろ昆布も、測ってみると、とろろ昆布と同じく、0.01mmの薄さです。
こちらも、細胞よりも薄いため、ネバネバ成分もうまみもたっぷり出てきています。
