植物性脂肪には、不飽和脂肪酸を多く含み、悪玉のLDLコレステロールを減らす働きがあります。
この不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の2種類あります。
多価不飽和脂肪酸はリノール酸やα-リノレン酸を含む植物油や、EPAやDHAを含む魚油の脂肪酸です。
リノール酸はとりすぎると悪玉のLDLコレステロールだけでなく、善玉のHDLコレステロールまでも減らすので、とり過ぎには注意が必要です。
EPAやDHAを含む魚油は善玉のHDLコレステロールを減らさず、悪玉のLDLコレステロールを減らす働きがあります。
特に、いわしやさんま、さばなどの青背の魚に多く含まれます。
このような特徴をふまえ、バランスよく脂肪酸をとるようにします。
ただ、バランスよくといっても動物性脂肪、植物性油脂、魚の油をどのぐらいの割合で…というように難しく考える必要はありません。
肉料理を減らして、魚料理を食べる回数を増やすだけでも変わってきます。
1日3食のうち、1食を肉のおかず、2食は魚のおかずをとるなどでも十分です。
それから、料理で使う植物油は、1日に大さじ2杯程度が目安になります。
コレステロールのコントロールの手段は何かといえば…、もちろん 食事、ストレス、運動 この3つの管理です。
またか と思われる方も多いと思いますが、それだけ重要なことだからこそ、しつこく言われているのです。
いまや 食事、ストレス、運動 の管理は成人としての常識といえるのでしょう。
