体の中で作られるコレステロールが…
人間の体内では、一日に1gから1.5gのコレステロールが合成されています。
食物から摂っている量が0.3gから0.5gですから、その約3倍が体内で作られていることになります。
体にとって不可欠な物質だからこそ、そのような仕組みになっているのです。
体内で作られるコレステロールの原料は、脂質、糖質、たんぱく質の三大栄養素です。
これらの栄養素の分解過程で出来るアセチルコエンザイムA(アセチルCoA)がコレステロール合成のはじまりになります。
コレステロールが作られる場所は主に肝臓で、そのほか小腸、副腎皮質、性腺などでも作られています。
——疑問があります。
体内で作られるのに、コレステロールを多く含む食品を食べると、血液中のコレステロールはどんどん増えていくのでしょうか?
——いいえ。
通常の場合、体には調節機能がありますから、食物中のコレステロールが体内に取り込まれると、肝臓でのコレステロールの生産が抑えられるのです。
体内におけるコレステロール量の調節には幾つかの仕組みがかかわっていて、恒常性が保たれています。
恒常性が保てなくなると、高脂血症や高コレステロール血症を起こす場合があります。
血管は自覚症状も無く傷むことがりますので、自分の血管がどのくらい危険なのか、健康診断の数値からしっかりと自覚することが大切です。
わずかでも基準値を外れている項目があれば、生活習慣を見直すサインです。
生活習慣の改善で、動脈硬化の進行を防ぐことができます。
まだ大丈夫だろう などと考えず早めに改善しましょう。
早めに始めますと、毎日のことですから、少しの努力で済みます。
