内臓脂肪が蓄積すると、血管の障害が潜在的に始まります。
内臓脂肪は、余分な脂質や糖を中性脂肪としてためておき、血液中に増加するのを防ぐ働きをしています。
脂質や糖が過剰な状態が続きますと、血管を傷つける物質が放出されたり、内臓脂肪に取り込めなくなった脂質や糖が、血液中に増加します。
このことが血管を傷つける原因になるのです。
内臓脂肪の状態は、健診のBMI(体重kgを身長mの二乗で割った数値)、腹囲、20歳以降の体重の増加率などから確認できます。
BMIが25以上である場合、腹囲が男性で85cm・女性で90cm以上の場合、体重の増加率が15%を超えている場合 には注意が必要です。
また肝臓も、増えすぎた脂質を中性脂肪としてため込み、脂肪肝の状態になります。
この場合、血液中の脂質が過剰になっているため、それが血管の障害を潜在的に進行させます。
脂肪肝があると肝細胞が壊れやすくなり肝機能の状態を示す数値(AST、ALT、γ-GT γ−GTP)が高くなるので、注意が必要です。
わずかでも基準値を外れている項目があれば、生活習慣を見直すサインです。
生活習慣の改善で、動脈硬化の進行を防ぐことができます。
まだ大丈夫だろう などと考えてはいけません。
