この店は大好きなんだけど、訪問は自制心をフル動員してセーブしてます。何故って、ウンマ過ぎて片っ端から爆食してしまいそうになるので(ジュルっ...)。そんなわけで、中国系マレーシア料理のこの店、久方ぶりの訪問です。
...ととと、なんか店内の様子が変だ!妙に明るく綺麗に見える。しかも、ええっ、店長・エレーンの小型クローンがいるじゃないか!
吃驚しましたが、この8月に休店して内装をリニューワルしたんだとか。白い壁紙と新品の照明がまぶしくて店を間違ったかと焦りましたよ〜。小型クローンと見紛う新従業員はエレーンの妹さん(よく似てる)で、現在見習い修行中らしい。よろしくお願いします!? いやこちらこそ。
この日オーダーしたのは
骨肉茶(バクテー)(800円)
米飯(200円)
マトンのサテ(600円)
カリー麺(800円)
マレーシアで中国系と来れば、もうこれ食べなきゃウソって位のバクテー。ちょびっとだけ中華っぽいスパイシーなスープと茹でたポークリブの料理です。ポークリブはすっかり脂を落としてヘルシー&ローファットになってます。これに中国醤油に酢漬けの青唐辛子をバラっと載せたタレが付きます。バクテーだけで食べてもウンマいのですが、ここはやはり長粒米のご飯をもらい、たっぷりバクテーのスープや具をご飯にかけてザクザク頂くのが良いですね〜。
マレーシアはイスラーム教の国で、同時にヒンドゥ教徒のインド系も多いお国柄。豚肉料理のバクテーは中国系だけが食べているんですかね。ウンマイのにもったいない。でもマトンで作ってもイケそうだし、そんなバクテーがあったら食べてみたいですね〜。
続いて頂いたのはマトンのサテ。マレーシアの屋台料理ということになるのかなぁ。タレのブランチャンと絡めてパクパクと。肉は上手に火が通っていて軟らかくウンマい。付け合わせの胡瓜と玉葱もブランチャンをつけてパクパクパク〜。特に玉葱がシャキ辛で良し。
そして最後の仕上げに私の一押し・カリー麺をオーダー。
マレーシアも他の東南アジア各国同様麺は多種多様だそうで、このカリー麺は有名なカリー・ラクサの中国系ヴァージョンなんだとか。メジャーなラクサでは使わないココナッツミルクや豚肉を、中国系では使うし、味も酸〜っぱいメジャーに対して中国系はスパイシーかつまったり甘辛いといった差異があるそうです。ここでは日本の製麺所から仕入れているのだろうやや縮れた太めのラーメン状の麺を使っていますが、以前は確かライスヌードル(ベトナムのブンみたいだった不確かな記憶が...)を使っていました。今ライスヌードルは要予約だそうです。残念。
しかし、濃〜いスープに絡めて食べる麺はなかなかウンマい。しかも、そのスープ、濃〜い味なのに全然くどくない。上手く説明できずもどかしいのですが、海老の出汁をベースに八角など中華スパイスを多用したお汁(...だと思う)で、いわゆるカレーとは味も見た目も違います。
麺を啜(すす)りスープを飲みして食べ進みますが、この丼一杯がいつまでも終わらず一生食べ続けていられたらシャーワセだなぁ、とマジ思う位ウンマい。前なんかお代わりもらっちゃった程です。しかし私もいい歳こいた大人。ここで爆食スイッチを入れてしまわぬよう、自制心、自制心...。お勘定をしてもらいました。
主流のマレーシア人は麺をフォークとスプーンで食べるそうです(器用!)が、流石お箸発祥の地からやって来た中国系は、我々がラーメンを食べるのと同様お箸とレンゲで食べるそうです。やっぱし麺はズルズルっと行かないと気分出ませんし、お箸無問題の中国系マレーシア料理が嬉しいです。
てなわけで“インドでもカレーでもないシリーズ”その4でした。ちょっとだけカレーっぽかったですが。ま、南インドに行く際はマレーシア航空で“トゥアントゥアン、ブワンブワン”なんて言われてますから、ちょっとだけインドっぽくもあるか。