藤

藤井寺といえば、皆様は何をイメージされるでしょうか。単なる大阪の地方都市でしょうか。

私は、やはり「いてまえ打線」の近鉄バッファローズです。関西にいながら、関東のオレンジ球団の好きな私は忘れもしないのが、１９８９年の日本シリーズです。仰木監督率いるバッファローズに３連敗しました。その時に、加藤哲投手が「シーズン中より楽だった」と新聞記者にもらしてしまい、それが「ロッテより弱い」という表現でスポーツ誌に。私も憤激しましたが、巨人の選手はもっと憤激です。

翌日の東京ドームでは、伏兵香田投手が完封。そして、翌日はそれまで安打が出ずに打順を下げられた原　現監督が満塁ホームランで２勝３敗で藤井寺決戦になりました。巨人の勢いはとまらずに、最終戦はクロマティ・駒田・中畑のホームランで圧勝。駒田が加藤からホームラン打ったときに、一塁回った時に「バカヤロー」と叫んでいる姿を覚えています。加藤哲のひとことが変えた日本シリーズです。

近鉄は結局、日本一になれませんでした。そして、経営統合でオリックスと楽天に分割されたのです。

藤井寺球場跡は、駅の南西にあります。

そんなことを思いながら、よく藤井寺駅周辺を散策します。先日は、藤井寺駅の南側の商店街を歩いていたら出会った喫茶店です。
「たぶん、近鉄の選手も来たんだなあ」と思いながら、コーヒーを飲みました。日替定食等ランチもあります。アーケードがありますので、少し昼間は薄暗い商店街です。
「いてまえ打線」が去った今は、この都市はどうイメージしたらいいのか。いや、この商店街や、この店があればええやないかと思います。北側には工場や商品センターのある藤井寺です。がんばってほしい都市ですし、これからも来ます。この喫茶店にもです。