ラ・フィーユ・リリアル

目黒通りから少し南に入った花房山の一角に、小さなフレンチレストランがあります。店内は入り口付近と奥の2つのエリアに、2〜4人掛けのテーブル席が合計5卓程用意されており、奥側は10人前後の団体でも利用可能な広さです。
料理の味わいは標準以上で、上品な仕上がりのデザートも絶品でした。さんま祭りの時期には、フレンチ風のサンマ料理も味わえるなど、シェフのこだわりが感じられます。サービスも行き届いており、スタッフの気配りのおかげで、ゆったりと食事を楽しめました。
店内の奥の窓際席からは、柔らかな外光が差し込み、天気の良い昼間は太陽の光が気分を明るくしてくれます。個人経営のフランス料理店らしい落ち着いた雰囲気の中、シェフ自ら選曲したモーツァルトを中心としたクラシック音楽が流れるのも魅力的です。
現在は銀座で活躍中のフランス人シェフ、齋藤富治夫氏が営んでいたこのビストロは、上質な料理とサービス、さりげない雰囲気が魅力の隠れ家的な名店でした。