名古屋の実業家だった古川爲三郎氏が生前に収集した美術品をコレクションの核とする美術館です。
横山大観、上村松園、川合玉堂、前田青邨、伊東深水……。
ここでは、近代の名だたる日本画家の作品を中心に、洋画や工芸品の名品が、企画展ごとに館内で見られます。
特におススメは、古川美術館の別館・爲三郎(ためさぶろう)記念館です。ここは、前述の古川氏が生前に住んでいた自宅を、記念館として公開しております。その記念館は、数寄屋造りの母屋のほか、小さな滝も流れる日本庭園、茶室などからなり、上品で優雅な造りです。館内にも(床の間などに)作品が展示されていますが、ここは、建物そのものが、一番の作品と言っていいでしょう。また館内では、希望者は、母屋などで抹茶とお饅頭などもいただけます(入館料・大人1000円に含まず、料金は別途有料です)。ちなみに抹茶も饅頭も美味しいです。季節ごとに庭の様相も変わるので、何度も訪れ、毎回、その居心地のいい空間に癒されてます。