永代工場 日本橋弁松総本店

永代橋近くの隅田川沿いに新しく出来た日本橋弁松総本店の工場で、伝統の弁当をテイクアウトしてきました。江戸時代創業のこの店は、折詰め弁当の発祥とされる老舗です。事前予約が必要ですが、その手間をかける価値は十分にありました。

注文したのは並六・赤飯弁当。何と言っても特徴的なのは、木の折箱に詰められている点です。木の香りが食欲をそそります。この弁当のメニューは、玉子焼き、メカジキの照り焼き、野菜の甘煮など多岐に渡ります。玉子焼きは甘めでダシが効いていて、非常に美味しかったです。

ただ、甘煮の野菜はとにかく甘すぎて、その甘さにはちょっと戸惑いました。逆に、しょうがの辛煮は名前以上に甘く感じられ、興味深いアクセントとなっています。

さらに、箱弁折詰も購入。こちらには海老フライや蛸のサクラ煮などがプラスされています。特に蛸のサクラ煮は柔らかく、甘辛のタレが良く絡んでいて美味しかったです。

全体的には、非常に高い品質と歴史を感じさせる弁当でしたが、家で食べるとその価値が少し薄れてしまうかもしれません。この弁当は、歌舞伎や演劇の幕間など、特別な瞬間に味わうべき逸品だと感じました。再訪する際は、そのような特別なシチュエーションで楽しみたいと思います。