四熊ファーム

知人に連れられて訪れた。
店内に入るといきなり目に飛び込んでくるのが、かなり大きめのショーケースに鎮座した飛騨牛の群れ。
これがまた、安っぽい発色剤の色ではなく、自然な色合い。
いまから肉を食べるぞ！という覚悟が引き締まりそうな感じだ。

個室だったので、店内をすべて見回せたわけではないが、店内はかなり広い。
数寄屋風とでもいえばいいのか、和風テイストで各テーブルを仕切られている。

常連の知人に注文は任せてる。ビールが運ばれ、まずは乾杯。
塩タンは普通の焼肉店と比較するとかなり分厚く、肉の旨味が強い。
圧巻は大皿に盛られて登場した肉。これには驚いた。
デコレーションされた肉というのをはじめて見た。
山水画のようにデコレーションされた肉には、それぞれの松阪や神戸といった産地名が記された旗が立っている。
旗といっても、爪楊枝に紙製の小さなものだが、なかなか面白い趣向。

大降りの霜降り肉をトングで取り上げ焼いていく。
それぞれの好みに焼けた頃合いを見計らってタレにつけ食べる。
本当にガツガツという言葉ピッタリするような感じだ。これまた美味い。
とにかく肉がいい。脂肪もだれていないので臭みもない。本当に肉という感じの味がする。
大人６人で、大皿の肉を平らげるのに必死だった。

デザートがまだ大胆。
宮崎産マンゴー“太陽のたまご”が丸ごと1人に1個。
最近、入手困難と聞いているが、あるところにはあるものだ。
サクランボやメロンも、とにかく規定外の質量で登場する。
どれもブランド品ばかり。こんなところに…などと言ったら叱られそうだけれど、こんな店があるということにビックリした。

肉を堪能した…という感じだが、それなりに楽しめば、それ相応の価格になることは覚悟の上で。
ごちそうさまでした。