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四国八十八ヶ所の札所です。今治市内の南光坊からまっすぐ南に下がったところにあります。南光坊からは平坦な道を半時間ほどですが、遍路道はこれからは徐々に山道となります。心していきましょう。ここから南に向かうとめいとうとしてb名高い鈍川温泉に達します。
弘法大師が植えられた松の子孫
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南光坊前の国道317号を右に進むと、L字になっており右折し、山に向いて進んでいきます。
国道196号の通る片山交差点を過ぎてしばらくすると看板が出ているので右折をし進んでいくと、田園地帯の先にある小高い丘の上に石垣と白壁に囲まれた境内が見えます。
駐車場から2〜3分歩くと泰山寺へ到着です。山門はなく、石段を上がるとすぐに境内となっています。左に本堂、右後方に大師堂があります。
国道317号の左側に蒼社(そうじゃ)川という中規模の川が流れており、昔は毎年氾濫して困っていたところ、弘法大師が立ち寄り、村人に指示を出して堤防を築き、氾濫を鎮めるために泰山寺を建立したのが始まりだそうです。
入口から大師堂までの間に、弘法大師お手植えと言われている不忘松(わすれずのまつ)の子孫が植えられています。
納経が終わり元来た道を戻っていたところ、境内向かって左の石垣に看板が貼られているのが見え、読みに行ってみると徒歩5分の所に奥の院の龍泉寺があるという案内でした。テレビで取り上げられた珍しい額もあると書いており、折角ここまできたのだからと、立ち寄ってみました。住宅街を抜け、坂道を登ると小さなお堂が一つ建っており、そこが奥の院龍泉寺でした。たしかにお堂の上に円形で背景が朱色の十一面観音像が描かれた板が掛けられていました。解説によると江戸時代から明治大正期に造られた物で、左官職人による高度な技術が無ければできない代物であるとのことでした。
納経所という看板はあるものの、無人でした。参拝を済ませ戻ろうとしたところ、すぐ下にある民家兼喫茶店から住人の方が出てきて、お接待を頂きました。ありがたく受け取り、駐車場へ戻って居る時に、もしかしたらさっきの方が龍泉寺の管理もされており、納経も担当していたのでは?と思いましたが、引き返さずじまいでした。