玉堂美術館

車で行きましたが、駐車場はあったんですけれども、時間制限はありました。

それにしても自然豊かな場所にあってすばらしいと思いました。

そして展示されてる作品そのものも良かったですが、ここの建物と日本庭園もすてきでした。

奥多摩湖に行った帰り道、父が玉堂美術館に寄ろうと…
とても暑い時期だったのですが、落ち着いた雰囲気の昔懐かしい(実は私の育った家が明治時代に建てられ古いもので…)、暑さもどこかへいってしまうような感じでした。寄って、観て、とても満足。わざわざ行くには遠いと思っていたので…

玉堂さんが、奥多摩のこの土地を気に入られ、
住むことを決められたという。

彼が若いころと、晩年のころ、
その両方の作品が見比べられる贅沢もあります。

鳥や植物、椎茸などを描く、
スケッチの力には、
目を見張る腕があります。

大作についても、
若いころは、
情熱を持って、エネルギーを絵筆に注がれていたことが
感じられます。

一方、晩年は、
無駄なものがそぎ落とされて、
この世の中のもの、
生き物や自然、すべてを慈しまれるかのような、
やわらかさに満ちた画風です。

美術館の一角には、彼のアトリエが再現されていて、
つい彼の描く姿が、
そこに見えるような気がしました。

こちらの美術館は、日本画壇の川合玉堂が10年程青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられました。

といってもそんなに詳しいわけではないのですが。

日常そこまで美術をみる方ではありませんが、この立地と、すてきな建築のかもしだす雰囲気、落ち着いた画風が、こころを和ませました。

美術館の庭とその背後の多摩川の渓流の自然がおりなす、紅葉がとてもきれいでした。（写真参照）

入館料５００円です。

あんまりガッツリ山登りした後だと疲れて美術館どころではないですが、軽く多摩川沿いの遊歩道を歩いた帰りなんかにはちょうど良いと思います。

自然に囲まれた落ち着いた雰囲気の美術館です。


水墨画に淡い色彩は実際の自然とはまた違う美しさを感じさせます。

余裕があれば近くのままごとやにも寄りたいですね。