小学生の頃、住んでいた家の隣に‘タミ’と呼ばれていた雑種犬が飼われていました。
私は犬を飼いたかったのですが、親が反対していたのでタミをかわりによく可愛がっていました。
小学校の給食で出されたパンを持って帰ってタミにあげていて、タミは私が与える食べ物はなんでも美味しそうに食べてくれました。
ある日、学校帰りにいつものようにタミにパンをあげるとタミはそっぽむいたままじっと動きません。
いつもは私の鼻先をペロペロ舐めて好きだよって目をするのですが、その日はぐったりと明らかにしんどそうでした。
それからタミの姿を見ることはありませんでした。
このとき、なにか動物のためにしてあげられることはなかったのかと思ったことが今獣医師という仕事をしている原点になっています。
ペットが健康により長く、より幸せな状態で家族と一緒にすごせるようなお手伝いをさせていただくことがキキ動物病院の使命だと思っています。その結果、家族も心豊かになるような診察が理想です。