おおた
日本料理
春日駅(東京)から徒歩1分(71m)
根津の路地裏にある「おお田」で、しっとりとした時間を過ごしました。ほんのり明るい照明の店内は、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとした気持ちで席に着くことができます。 まずいただいたのは「帆立の天ぷら」。衣は軽やかで油っこさが全くなく、カリッと揚げられた中からホタテの甘みがじゅわっと広がります。出汁の香りがほのかに漂い、口に運ぶたびに幸せな気分に。 次に登場した「里芋とイカの煮物」は、見た目からすでにやさしさが滲んでいました。とろとろの里芋に、イカの旨みがしっかりと絡んでいて、どこか懐かしい味わい。口に入れた瞬間、ふわっと甘い出汁が広がり、思わず目を閉じてしまいました。 続いて「だし巻き玉子」。ふっくらと焼き上げられた玉子から、じゅわっと染み出る上品な出汁。甘すぎず、ほんのり塩気の効いた味付けで、ひとくちごとに心がほどけていくようでした。 そして少し意外な「ナポリタン」。これが、どこか懐かしくも新鮮。ケチャップの酸味が野菜やソーセージとしっかり絡んでいて、ほっとする味わい。和のコースの中にあっても違和感なく、むしろ心地よいアクセントになってくれました。 ひと皿ひと皿に丁寧さが宿り、優しさとユーモアを感じさせてくれるお料理たち。大将と女将さんのあたたかさも含めて、このお店全体が“やわらかい夜”をつくってくれているようでした。ゆっくりとした時間の流れの中で、お腹だけでなく心まで満たされた夜でした。
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