慢性的な症状、例えば痛み、コリ、シビレは、神経への酸素供給不足が主な原因として挙げられます。この酸素不足は、体の筋肉が硬くなることで起こります。日常生活での長時間の同じ姿勢、特に車の運転などで腰の筋肉が持続的に緊張すると、神経や血管が圧迫され、酸素供給が不足し血液の循環障害が生じる可能性があります。これが繰り返されると、身体の硬さが増し、症状が悪化する悪循環に陥ります。
このような状態を改善するために期待出来る効果なのがマイオセラピーです。マイオセラピーは、首から腰仙部にかけての「背骨(脊柱)」周りの筋硬結を中心に取り扱う施術法で、神経の血流を正常化し、症状を緩和することを目指します。椎間孔を通る神経根が圧迫されることで発生する「神経根障害(ラディキュロパシー)」に対しても、マイオセラピーはその障害を軽減する効果が期待されます。
マイオセラピーの特徴は、特別なバイブレータ(MyoVib®)を使用して筋肉の硬結を効果的に緩和する点にあります。このバイブレータを用いることで、従来の手技療法では難しかった深部の筋硬結もケアすることが可能となります。これにより、神経機能が正常化され、症状の原因を根本から期待できます。
症状の対症療法ではなく、その原因を直接施術する根施術法として、マイオセラピーは多岐にわたる症状に対して効果が期待できます。具体的には、あごの痛み、首痛・首コリ、肩痛・肩コリ、背部痛、肘痛、手・指痛、腰痛、狭窄症、坐骨神経痛、膝痛、可動制限、側彎・手首の腱鞘炎、手指のシビレ、関節のこわばり、突き指、バネ指、足首の捻挫、骨折癒合後の不調・痛み、打ち身、頭痛、顔面痛、自律神経の乱れからくる不調、筋痛症、MPS、VDTなど、多岐にわたる症状に対して期待出来る効果です。
これらの症状は、神経障害の部位や程度により単独または複数で現れることがあります。特に30歳代以降では、複数の症状が同時に現れることが多く見られます。マイオセラピーは、これらの症状を持つ患者さんの生活の質を向上させることを目的とした施術法として、広く注目されています。
引用/参考:マイオセラピー協会HP
