吉佑

住宅街の路地で見つけた「吉佑」さんで、心和むひとときを過ごしてきました♪
格子戸を開けると、上品な「いらっしゃいませ」の声。カウンター越しには真剣な眼差しで寿司を握る大将の姿が。女将さんの優美な所作でお迎えいただき、期待が高まります。
先付けの若布と蛤の酢の物は、春の海の香り漂う上品な一品。潮の香りと共に、これから始まる握りへの期待が膨らみます。
お造りは、大将が丁寧に引いた包丁目が冴える三種盛り。透き通るような真鯛に、甘みの強い平目、脂ののった寒ぶりと、どれも絶品です。
にぎりは、一貫一貫に大将のこだわりが込められています。シャリは、ほんのりと温かく、程よい酢加減。ネタとの調和が見事です。
中トロは、とろけるような食感と共に、濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。炙りサーモンは、香ばしい香りと共に運ばれてきて、これまた格別。
穴子は、しっとりとした身に特製のタレが染みわたり、ふわりとほどける食感。最後の一切れまで美味しさが続きます。
玉子焼きは、ふんわりとした口当たりの中に、出汁の風味がしっかりと。これぞ江戸前寿司の真髄と思わせる一品。
カウンターでは、大将の繊細な手さばきを間近で見られるのも楽しみのひとつ。包丁を入れる角度や、シャリを握る力加減など、長年の経験が感じられます。
特製のガリは、甘さと辛さのバランスが絶妙。女将さん手作りの小鉢も、どれも丁寧な仕事が光ります。
カウンターと個室があり、大切な方との特別な時間を過ごせる空間。江戸前寿司の真髄と、心のこもったおもてなしに出会える、そんな宝物のような一軒でした♪
「また季節の味わいを楽しみに」という女将さんの言葉に、早くも次の訪問が待ち遠しくなりました！晴れの日のお食事に、そんな素敵なお店です！