さて、今回はスタジオで良く聞かれるあるある話です
スタジオでカウンセリング等をしているときに、
良く聞かれるのが、こんなフレーズです
「冷え性改善のために毎日ショウガを
紅茶に入れて飲んでますけど…何も変化ありません」
「冷え性改善のために毎日ショウガをすって、
味噌汁に入れてますけど…何も変化ありません」
などなどよくこの類いのお言葉を受けます
このように冷え性改善に向けてめっちゃ頑張っているのに
『何をやってもうまくいかない人』っていませんか?
というわけで、一体なぜなのでしょう?
「えっ、私冷え性改善のためにめっちゃショウガ食べたり、
何かに入れて飲んでますけど…」
こんな方、たくさん、たーくさんいますね
僕自身も薬膳や漢方、栄養学を知るまでは、
「とりあえずショウガ食べとけば良い効果が得られるやろ~」
と、思っていました
実は、正しいショウガの活用法があったのです

【ショウガの用い方には温度が重要だった】
さて、ショウガは間違いなく冷え性の改善に役立ちます
しかし、、自分自身の身体がどんな状態の時に
どんなショウガを選ぶかで大きく効果が異なります
いつもショウガの摂取をして、冷え性が改善されていないと感じる方は
参考にしてくださいね
ショウガは古来より身体を温め、
慢性的な冷えも解消する食材として紹介されてきました
高麗人参と並び万能な薬効を持つショウガです
実はショウガには細かく分けると3種類に分かれます
(東洋医学・漢方での分類)
◎生のショウガ…鮮姜(せんきょう) 生 ジンゲロール
◎生をそのまま乾燥…生姜(しょうきょう)
加熱するとショウガオールに変化
◎一度蒸してから乾燥…乾姜(かんきょう)
加熱するとショウガオールに変化
さて、ショウガには辛み成分の「ジンゲロール」と「ショウガオール」が
悩みに応じて効果を発揮してくれます
さて、ショウガの選び方ですが、
「加熱したショウガ」あるいは「乾燥したショウガ」と
「生のショウガ」
大きく分けるとこの2種類で身体に作用する影響が異なります
ジンゲロールを乾燥または加熱するとショウガオールに変化します
ここで、重要なのは
「加熱する温度」
80℃~100℃でジンゲロール⇒ショウガオールに変化します
加熱しすぎると成分が破壊されてしまうので、要注意です
生のショウガ(生姜)は、身体を素早く温め、発汗を促し、熱を生み出しますが、
すぐに汗として熱を排出させます
寒さによる風邪や解熱効果、関節痛に有効です
一方、乾燥や加熱したショウガ(乾姜)は、
一般的な漢方薬として最も用いられています(漢方薬全体の70%に使用)
血行を改善し、身体を芯からジンワリと温めるので、
ショウガの辛さが胃液の分泌を促し、食欲不振など
胃腸の弱い人や慢性的な冷えに悩む人にオススメ
ただし、冷え性の人が生ショウガを摂り続けると悪化するので要注意です
身体の表面から発汗させ、体温を外へ放出する作用が強いので、
長期間摂取を続けると身体の中心の体温(深部体温)が奪われてしまいます
加熱したショウガでも、しっかり体感するためには最低でも2週間から数ヶ月の実践が必要ですが、
冷え性は様々な病気の引き金となるので、放置せず早期解決しましょう
