平家の里

餘部駅から約500m程度いったところにあるお蕎麦屋さんです。いつごろからあるお店からは不明ですがかなり古そうな看板に店の外観も内装もかなりレトロ。しかしそれがいかにもそば屋さんといった雰囲気を出しているのが良いです。昔はこういう和のそば屋さんがもっと多くあったのだろうなあと思いました。最近はそば屋でさえオシャレなのが多いですからね。こういうレトロ感は落ち着きがあります。お客さんは数人いた程度でした。駅からは遠くないとはいえ場所が場所だけに混雑するようなお店ではないです。集落的な場所ですし。ざるそばを注文しました。オーソドックスですが店のそばの味を確かめるにはざるそばがベストだからです。見た目はいたって普通。ただ蕎麦の香りが結構良いです。味は実にシンプル。クセが無くツルツルと喉ごしがよくて美味しい。万人向けの味です。これも近年のオシャレなそばとは全く違う昔ながらの伝統を感じます。シンプルなんだけれど近年ではなかなか食べれない。そんな味のそばでした。つゆの濃さも良い感じです。そばの味を引き立てる役割。本来のつゆの役目ですね。薬味もネギ、うずらの卵、とろろ、わさびと定番ばかり。そうそう、薬味はこういうので良いんだよ。と思わず思いました。何か変わったものは必要ない。尖った味もいらない。シンプルな味ほど素の味が出るので美味しく仕上げるのは難しい。都会には無いこういう場所だからこその店と味を堪能させてもらいました。