第2ステップは、「親に受け入れられる体験を通じて、自己肯定感を高める」段階です。不登校で傷つき、底をついてしまった自信を取り戻していきます。ここで、多くの家庭で大きな壁が立ちはだかります。それが「中3の進路問題」です。
当然、子ども本人も進路のことは考えています。でも、勉強が遅れていることは自分が一番よく分かっているため、「今さら全日制の高校なんて無理だ」と諦め気味になっています。
一方で親御様は、「今から必死に勉強すれば全日制に間に合う!頑張りなさい!」と、ついお尻を叩いてしまいます。
ここで親子の間に深い溝(葛藤)が生まれてしまうのです。
勉強に気持ちが向かない子どもの本音を無視して、親の希望を一方的に押し付けても、事態は絶対に前に進みません。
ここで一歩前に進むために必要なのも、やはり親の「受容」です。
「無理に今から全日制に向けて頑張らなくてもいいよ。通信制高校という選択肢だってあるんだからね」と、子どもの不安な気持ちを100%受け入れてあげてください。
「頑張らなくていい」と言われた子どもはかえって自己肯定感を回復させていきます。
【専門家が解説:本当の自己肯定感の高め方】
なぜなら、自己肯定感とは「成功した時」に高まるものではありません。うまく行かなくて挫折した時、そんな自分であっても「大丈夫、そのままのあなたでいいのよ」と親に丸ごと受け入れられた体験(被受容体験)によってこそ、自己肯定感は高まるからです。
親にありのままを受容され自己肯定感が回復してくると、子どもの心に驚くべき変化が起きます。
「通信制に行くとしても、最低限の学力はつけないとな……」と、現実的で前向きな発言が、子ども自身の口から出てくるのです。
自分を受け入れられた安心感から前向きな意欲が湧いてきます。
前向きな気持ちというのは発展していくもので、「最低限の学力はつけないとな」から「やっぱり全日制の高校に行きたい」につながることも多々あります。
大切なのは最初の「前向きな気持ち」をどう引き出せるかです。
ここまで来れば、いよいよ最後のステップへと進む準備が整います。
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