追記
私の様に道に迷う人は多いと思う。それくらいに選択の幅はあり、一方でその中身との乖離が激しい。だが当事者となると少しでも安心が欲しくなる。だから当然実績や資格といった「材料」を1つでも多く揃えたくなる。他でもない自分自身が安心したいからだ。
当事者として感じるのは「当事者として安心を感じる内容」はとても危ういという事。冷静な判断ができる状態とはとても言えない。不安や焦りが入り混じった状態だからこそ「都合よく解釈」をして自分勝手に安心をしてしまう。あれこれ考えたくないのだ。
これが実に危うい。
私はそれで時間と金銭をかなり消耗する結果を招いた。今となっては大き過ぎる勉強代である。交通費が特に高くついた。関西圏の人間は関東圏に足を運ぶ必要は無い。関西圏にもいるのだ。
冷静に選択をする為に必要な事。それは「安心」を履き違えない事だ。「ここに来たら大丈夫」「もう大丈夫」といった結果を保証される様な安心感、特にそれで安堵する自分を自覚したら危うい。それはまだ選択できる状態とは言えない。安きに流れている様なもの。
それよりももっと具体的な事に思案を巡らせる事が出来るか否か。どの様な手段で、どの様な考え方で、どの様にしてカラダを整えていくのか?何故、創意ある必要があるのか。
より具体的に理解をしようとする事。結果より過程に目を向けることが出来たなら、選択をするに足る状況といえる。そうなれば後は簡単だ。相手を知るのだ。
どの様な人間なのか、任せるに足るのか、結果が芳しくなくても悔いが残らないか。納得できるか。要は信頼できるのか。託せるのか。頼れるのか。
信頼関係が結果ではない部分で成り立たない限り、結果を猛追し道に迷う。私は迷っている事すら自覚できなかった。当事者はそんなものである。
だから、まずは冷静になる事。そして健康は残念ながら高くつくこと。思っている以上に長期戦になるかもしれないということ。
様々な「考えたくない要素」について「そうなっても仕方がない」と腹を括ること。
その心構えが選択の為に必要な下ごしらえだと考える。
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最後に私が掴んだものは藁ではなく丸太だった。
先日、無事に卒業を迎える事ができた。年4回の定期契約へ。
今までは
初期:月2
中期:月1
後期:隔月~3ヵ月に1回
このペースでの通院
スタート時の状態「DE」課題点は軽く20超え。初診カルテは綺麗な桜色。×しか見えない。時に▲が彩を添える、花見弁当状態。
主訴は不眠、片頭痛、首肩の慢性的なコリ、背部痛、散発的な膝の痛み、慢性的な腰の固まり感? ぎっくり腰は年数回。
とにかく何とかしたかった。このまま健康を害していくのは人生の後半戦が暗くなってしまう。既にどんよりとした空気が家庭内にも漂っていた。私の空気が家中に蔓延してしまった為と思う。イライラが募り、強めに当たってしまう自覚も。鬱になりそうな自分を周囲に当たることで発散をしていたのだと思う。症状と長期通院が私自身を心身共に蝕んでいた。
ここに至るまでは徹底した安定経路を選択。安心したかった。国家資格をお持ちの先生、カイロは必ずDC資格をお持ちの方。年齢は50代以降に限る。お弟子を沢山抱えてる先生、著名人の実績がある方。メディア出演のある方。
コストは掛かるがそんなことを言っている場合では無い。取り戻すべきはまず健康である。必要経費は避けては通れない。良いモノは高い。当然ながらそう思っていた。だから高額施術に不満はなかった。それだけのものを提供されるのだから。
が、それではダメだったので、次点で著名人への施術実績のある方に絞る。この時点で年齢を外しました。が、多くの若い先生に「お断り」をされました。お弟子さんなら可能とのことでしたがその説明に今一つ納得できず。試しに娘の予約をしてもらうと予約が普通に取れた。年齢制限があったのなら説明が欲しかった。それならやむなしと納得できる。
ここまでは主に関東圏を選択していたが、ここで東海・関西圏に移行。改めて著名な先生を探し受診。症状は一進一退を繰り広げるものの大きな変化は見られず。長い目で見てくださいと言われるも、日跨ぎの受診継続は財布に痛い。それなりの結果が欲しくなる。通院に1時間、施術が20分、次回予約が明日か明後日。これで特に変化が出ないのはどうか。説明も免疫力、自然治癒力
、脳脊髄液、血流、もう聞き飽きた。
徒手療法は所詮こんなものか。達観に近い感情が沸き少し諦めが入る。
こちらを紹介されたのはそんな時、娘が発見。最初に送られてきたのはyoutubeの動画。それも沢山。「いいこと書いてるよ」と。動画で「書いてる」はどうかと思いつつ視聴。なるほど、確かに本質的な事を動画で提示。言葉から察するに50代以降の先生か。娘に調べてもらうとまさかの40代半ば。その年齢でこの内容とは。
興味がわくが、HPの内容には「対症療法は捨てた」とのこと。「捨てた」とはまた振り切った表現を選んだものだ。長期戦を前提とした保険か?そうなると引きずり込まれる?
今までの経験が否応なく頭を過る。今の私では今一つ信用しきれない。そこで問い合わせをする事にした。LINEが無いので娘に依頼。自分の正直な気持ちをキチンと書いた。
少し時間が経ってから返事が来た。即返事ではなかったので私の中での期待値は低い。が、その評価は覆る。内容が圧倒的に濃い。そして文章量が私を軽く超えていた。無料でこの対応は申し訳ない。まず感じたのがこの感覚。
ここまでの返事を頂いたのは初めてである。今までの問いは軽い解説と「まず一度ご来院ください」でまとめられていた。質問への問いは殆ど頂けなかった。
「この先生は違う」
その返事だけで感じるものが圧倒的に違う。娘に予約を頼んだ。
初診の時、私は気付けば2時間喋っていた。施術は殆どしていない。というか私が喋り続けて「させなかった」と言った方が良いだろう。すると先生は初診の施術代を取ろうとしない。「技術提供をしていないから」と仰る。何と潔い先生か。
滞在時間が3時間となったので、受け取ろうとしない先生に半ば無理やり次枠分含めてのお代を渡す。この様な先生、人を探していた。期待が一気に膨らむ。
施術は詳細に至る。全身を検査し問題点を炙り出す。その内容を細かく伝えてもらい宿題をこなす。先生曰く「症状が出ない方がおかしい」とのこと。「何故こんなことに?」と悩む段階ではないとのこと。本質的かつ辛辣な一撃。
人知れず涙を拭いながら宿題を1つ1つこなす。
私は重症だったせいか、1つ目の宿題からもう変化が出た。2つ目の宿題では、もっと出た。息子の様な年齢の先生に「違う、惜しい、もうちょっと」と指導を頂き頑張った結果か。
正しい形、正しい順序、そして継続
その結果が今の私か。DEがAAまで変わる。症状は寛解を迎える。
「ここからは自分でコントロールする練習です」
先生は通院よりも自立を促す。実に楽しい1年だった
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