JR紀伊田辺駅から歩いて10分ほどのところにある撃鼓山と号す曹洞宗の寺院です。元和元年(1620年)創建という古い歴史を持つ寺院で聖観世音菩薩(安阿彌の作)をご本尊としてお祀りされています。東海近畿地蔵霊場の二十八番霊場、近西国三十三所南紀霊場の二番札所になっています。境内には福杓観世音菩薩像が祀られ、和歌山が生んだ世界的な博物学者・南方熊楠の旧居に近く、境内には南方熊楠が歯の痛みをとるために願ったとされるお地蔵様も鎮座しています。寺域は比較的広く、東側と南側の一部は墓地になっていて、街中にあっては静かでいい雰囲気の寺院でした。