草木を切る大きなハサミを使って庭の草木を刈り取る作業をしたことろ、左腕の後ろの方が痛くなったそうです。丁寧に調べてみると肘の少し上あたりの筋肉の中に細い、素麺程度の硬結があるのをを見つけました。上腕三頭筋のトリガーポイントです。
筋肉は細い筋肉繊維がいくつも集まって大きな塊になっています。そして発生する力の大きさに応じて使う繊維の量を調整しながら運動しています。そしてその時の負荷と筋肉繊維のバランスが崩れた時にそこに不調:トリガーポイントを生じてしまうのです。
この患者さんのトリガーポイントは体表から約1センチのあたりにありました。細いハリをゆっくり刺してその素麺のように細いトリガーポイントをとらえ、コリをほどきました。
「あんなに痛かったのにどうもなくなった。ハリってすごいねー。」
ハリはすごい。やってる私もいつもそう思います。
