口コミ
富士見台駅から徒歩5分の場所にある中華料理店「宝華」は、住宅街の中にひっそりとたたずむ、昔ながらの雰囲気を持つ店です。店の前を何度も通り過ぎていたものの、その存在感はあまり感じられなかったため、今回が初訪問となりました。
店に入ると、そこは昭和50年代の空気が色濃く残る、いわゆる町中華の典型的な雰囲気。店内は清潔感があり、店主は一人で切り盛りしており、先客としてもう一人のおじいちゃんが新聞を読んでいました。テレビでは時代劇が流れ、店の全体的な雰囲気はどこか懐かしさを感じさせます。
メニューには「中国料理」と記載されており、坦々麺と炒飯を注文しました。坦々麺は現代的な真っ赤なスープとは異なり、黄色から茶色に近いスープが特徴的で、酸味が効いており非常に美味。麺は中太の縮れ麺で、ザーサイや椎茸が旨みを加えていました。炒飯はしっとりとしており、シンプルながらも味わい深い一品です。
食後、伝票を見ると、坦々麺770円、炒飯(小)550円と、驚くほどのリーズナブルさ。この品質でこの価格は、近隣住民にとっては宝のような存在だろうと思います。食べ進めるうちに、丼が深くボリュームもたっぷりで、最終的には満腹感でいっぱいになりました。
食事を終え、店主が店じまいを始める頃合いに合わせて、私も店を後にしました。このような庶民的で温かみのある中華料理店は、確実に少なくなってきており、宝華のような店がこれからも長く続いてほしいと心から願います。もし開いていれば、ぜひ訪れてみる価値のある店です。
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