運動をすると気分が爽快になる――よく聞く話ですが、なぜそのような変化が起きるのでしょうか。
運動によって心臓が活発に働くと、脳へ送られる血液量が増え、脳内ではさまざまな神経伝達物質が分泌されます。これらは気分や意欲、心の安定に深く関わる重要な物質です。
1. セロトニン
・怒りや緊張などのネガティブな感情を落ち着かせ、精神を安定させる
・幸福感を高める働きがある
2. ノルアドレナリン
・やる気を引き出す
・不安や緊張、恐怖といった感情に関わる
3. ドーパミン
・学習意欲や集中力を高める
・満足感や「ワクワクする感覚」を引き出す
これら3つは、人の感情・記憶・睡眠・運動機能などに大きく関わるため、三大神経伝達物質とも呼ばれています。心と体の調和を保つ上で欠かせない存在です。
特にジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は、これらの物質を効率よく分泌させると言われています。
「体に良いことは、心にも良い」――まさにその通りですね。