整体やストレッチの話でよく出てくる「可動域(かどういき)」とは、関節が動かせる範囲のことを指します。
たとえば肩の関節なら「腕をどこまで上げられるか」、腰の関節なら「どこまで前に倒せるか」という具合です。
🌿可動域が狭くなるとどうなる?
可動域が狭くなると、動きがぎこちなくなったり、スムーズに体を使えなくなってしまうことがあります。
その結果、肩や腰などに負担がかかりやすくなり、筋肉がこりやすくなる場合もあります。
このようなときは、筋肉をほぐすだけでなく「関節の動きを広げる」ことが大切です。
可動域が狭い状態が続くと、次のような変化が起こりやすくなります。
姿勢が崩れやすくなる
疲れを感じやすくなる
一部の筋肉に力が入りっぱなしになる
🌈可動域が広がると?
可動域が広がると、体を動かす“余裕”が生まれます。
動きがスムーズになることで、日常動作やスポーツ時のパフォーマンスが上がり、
ケガの予防や疲れにくさにもつながります。
また、呼吸が深くしやすくなり、リラックスした状態を保ちやすくなる方も多いです。
🧘♀️前屈で考えてみましょう
自動域(じどういき):自分の力で動かせる範囲
例)指先がヒザまで届く
他動域(たどういき):人の手や外力でさらに動かせる範囲
例)軽くサポートしてもらうと、さらに前に倒れる
この2つの差が大きいほど、筋肉や関節がうまく連動していない状態といえます。
当院でのサポート
筋肉や関節、姿勢のバランスを整えながら、「自動域の動きを他動域に近づける」ようにサポートしていきます。
外から動かしてもらわなくても、自分の力でスムーズに動ける状態を目指すことがポイントです。
🚶♀️日常生活で感じる変化
可動域が広がると、毎日のちょっとした動作も変わります。
服を着替えるときに肩がスッと動く
振り向くときに首が軽く感じる
呼吸が深くしやすくなる
小さな動きの中にも、“体の余裕”を感じやすくなります。
「可動域」とは、単に“どこまで動くか”というだけでなく、体の自由さと余裕を映すバロメーターのようなものです。
少しずつ動かせる範囲を広げていくことで、日々の姿勢や動き、呼吸までもが自然と軽く変わっていきます。