「筋膜(きんまく)」という言葉を聞いたことはありますか?
筋膜とは、筋肉や内臓を包み込みながら全身に広がる薄い膜で、頭から足先まで身体の各部をつないでいる組織です。
近年はテレビや雑誌でも取り上げられ、医学・リハビリ・スポーツ分野でも注目されています。
体のある部分に気になる状態があっても、別の部位の影響を受けている場合があります。
たとえば、
・足首まわりがかたくなると、姿勢に影響が出ることがある
・片足重心のクセが、腰まわりの負担につながりやすい
・デスクワークで手や腕を使い続けることで、肩まわりが張りやすくなる
といったように、日常の使い方が体の別の場所に影響を及ぼすケースがあります。
筋膜は全身をつなぐネットのような構造を持つため、どこか一部の負担が別の部位に影響することがあります。
「肩が気になるから肩だけを見る」というよりも、体全体の状態を考慮しながら整えていくことを大切にしています。
不調の手がかりは、思わぬところに隠れていることもあります。