学習館春日井教室

子供が通ってました。各教科の単元ごとに細分化されたカリキュラムをこなすことで、成績も伸び集中力も身につきました。
結果、5年生の後半からの入塾でしたが、すべての受験校に合格できました。
中学に行ってもここでの勉強法が生きているようです。

娘がこちらでお世話になりました。
中学校受験をするには、大手塾では一般的に4年生（実際は３年生２月)からスタートするのですが、娘がこの個人塾に入ったのは5年生の12月でした。

娘はそれまで塾経験はなく、学校の成績もごく普通で、週４～５日は好きなスポーツに没頭する日々を送っておりました。

しかしながらこの塾で1年間お世話になっただけで、娘は金城中、椙山中、名古屋女子中と受験校全てに合格しました。また娘より後に入塾されたお子様方もたった1年間の取り組みでそれぞれ合格されました。

結果、９名の塾生全員が、東海、滝、名古屋（スカラー）、南山、淑徳、金城、愛知、椙山、名電（奨学生）…と見事に受験校に合格されました。更にその前の年にはラサール合格者も輩出され、全員が第一志望校に合格される年もあるなど、目を見張る業績の学習塾です。

＜建物＞
非常に古いビルの1室です。教室内も昭和初期を思わせる古さ、手作り感満載です。ほとんど宣伝もされていません。

＜先生＞
なんとも不思議な雰囲気のおじいさん先生がお一人でご指導されています。口数少なく、とくに保護者に対してはほとんど接触される機会さえありません。ですが私がちらりと盗み見た様子では、いきなり黙～ってハサミで紙を切ったかと思いきや、図形面積の求め方のポイントを的確に子どもに示していらっしゃいました。プロの指導者、まるで職人のようでした。

＜教材＞
一通りのテキストはありますが、特徴的なのは先生の手作りカードゲームや無料囲碁教室。カードはトランプの裏に図柄を張り付けて作ったもので、これを使って子ども同士でゲーム対戦させ、地理・歴史・理科の知識を深めます。大手塾ではピカピカでカラフルな単語帳などの高価な教材を購入して使用しますが、学習館では先生手作りの無料教材です。また授業の合間にはこれまた無料で囲碁教室が開催され、子供たちは囲碁をとおしてリフレッシュ＆脳内活性化をしているようです。

＜授業＞
先述の通り、実際、きちんと授業風景を見たことはありません。詳細カリキュラムの説明もありません。宣伝もされません。すべては不思議な職人先生の頭の中です。塾から帰宅した娘やお友達に「今日は何をしてきたの？」と尋ねると「カードゲーム」「ボールなげ」「映画をみたよ」「〇〇君に算数教えてもらった」という日が多かったです。先生にお尋ねしても「楽しくやってもらわないと～覚えられませんからね～」と独特のゆったりとした口調でおっしゃるのみで、未だに闇の中です(笑)

＜自宅学習＞
自宅で取り組む宿題は一切ありません。一般的に「中学受験は親子受験」と言われるほど親の並走を求められます。大手塾では大量の宿題を自宅で親が管理しながら取り組むのが主流ですが、学習館では宿題は一切ありません。さらに日曜日はお休み、模試なし、もちろん合宿もありません。通塾生は趣味や習い事など、受験生ながらちゃんと「小学6年生なりの楽しみ」も逃すことなく満喫しながら受験日当日を迎えます。娘も受験日2か月前まで試合に出るほど好きなスポーツを楽しみ続けました。

＜費用＞
格安です。大手塾では各講習会ごとに高額な請求がありますが、学習館では講習会についても通常通り１コマ〇〇円という計算方式。講習会用の教材費も不要でした。さらに我が家は卒塾時には「もらいすぎました」と1万円弱の返金があり、衝撃をうけました。

このように端的に言えば「ボロボロの建物の中で、不思議なおじいさん先生が、全容がつかめない何かしらのご指導をしている」という状況でしたが、親の知らないうちに、子どもたちの脳内は急速に活性化されていました。

学習館に通い始めてしばらくした頃、突然、娘は親が驚くような用語を使ったり、知識を口にしたりし始めました。宿題がないので家ではほとんど勉強していませんでしたので、突然の発言や用語の使い方の変化に度肝を抜かれたものです。食物連鎖のこと、歴史のこと、図形面積の解き方、着眼点…いったい娘の思考回路に何が起こっているのかと何度も驚かされました。

不思議な雰囲気のおじいさん先生は、我々保護者に対してほとんどお話をされません(笑) 我々保護者もカリキュラムや全容を知らないまま（中には先生のお名前すらご存じないまま）いつの間にか受験が終わっていた、そして気がつけば第1志望に合格していた、という不思議な体験でした。

おそらく、あのボロボロの館（失礼！）で40年間にも及ぶご指導の中には、今の時代に注目されているアクティブラーニングや、子供同士で教え合わせることによるティームティーチングやアウトプットで知識定着を図る手法が当たり前のように展開されて続けていたのだと思います。

来年度、下の子も入塾させることを迷わず確定しました。