かずら筆とは?
書道で使う筆の多くは、毛材として動物の毛を使っています。イタチ、タヌキ、ウマそして羊毛(ヤギ)などが一般的で、人の毛を使った筆もよく知られています。
かずら筆はそれらの筆とは全く違い、持つところ(軸)だけではなく毛の部分(筆鋒)まで「かずら」と呼ばれる植物でできています。かずら(葛)はつる性の植物で、木に巻きついて成長します。繁茂力旺盛で、巻きついた木の成長を妨げ、時には木を枯らしてしまうこともあります。
かずらの筆作りは、まず山に入りかずらを切り出すところから始まります。切り出したかずらに下処理を施した後、ナイフで筆になる部分の皮を削ぎ、中にある繊維を木槌で叩いてほぐします。最後に十分乾燥させると、かずら筆の出来上がりです。自然に生えているものだから、真っ直ぐな筆ばかりではなく、個性豊かで世界に二つとない形をしています。それがかずら筆の魅力のひとつです。
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